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【CTで判明】歯根が頬側?舌側?見た目ではわからない親知らずの埋伏方向と当日抜歯の判断

こんにちは。東京都中央区銀座5丁目にある
【親知らず・顎関節症クリニック銀座(通称:オヤアゴクリニック)】です。
当院は以下の3つに特化した歯科クリニックです。
* 親知らずの抜歯
* 顎関節症の治療
* アスリートのための歯科治療

「親知らずを今日抜いてほしい」
当院では初診で来院され、その日のうちにレントゲン撮影→診断→当日抜歯まで進むケースが非常に多くあります。9割ぐらいは当日抜歯です。
患者様にとっては通院回数が少なく合理的。一方で、術者側としては蓋を開けてみるまでわからない症例も少なくありません。
本日もその一例でした。

初診・左下親知らず抜歯希望

まずはパノラマレントゲンを撮影。

レントゲン上では、左下の親知らずが「まん丸」に映っています。
通常、下顎の埋伏智歯は
・近心傾斜(前に倒れる)
・遠心傾斜(後ろに倒れる)
といった前後方向の傾きが多い。
しかし今回の写り方は明らかに違う。
「歯根が見えない?」
年齢的には歯根完成期。歯根未完成ではありません。
この丸く見える像は、頬舌的(左右方向)に傾斜している可能性を示唆します。
つまり
・歯冠が舌側
・歯根が頬側
あるいはその逆。
パノラマでは確定できません。

CT撮影で三次元的に評価

そこでCT撮影を実施。

結果は明確でした。
歯根が頬側、歯冠が舌側。
つまり、頬舌的に倒れ込んでいる埋伏智歯。

なぜ事前把握が重要なのか

この情報があるかないかで、術式戦略は大きく変わります。
このタイプの抜歯で起こりやすい問題は:
・最終抜去時に歯冠が舌側骨に引っかかる
・無理な挺出で歯質破折
・舌側軟組織損傷リスク
今回も最終段階で歯冠が明らかにロックされることが予測できたため、
あらかじめ歯冠分割を行い、撤去方向をコントロール。
無理な力をかけず、安全に摘出しました。

当日抜歯が可能な理由

当院では:
・初診時CT撮影体制
・三次元診断
・難症例対応の器具・分割技術
・解剖学的リスク評価の即時判断
これらを前提に、難症例でも当日抜歯が可能な体制を整えています。
もちろん、
神経近接例や炎症強度が高いケースでは日程調整する場合もあります。
「当日抜歯=無理に抜く」ではありません。
診断が明確であるからこそ可能なのです。

まとめ

パノラマで丸く見える親知らずは要注意。
前後ではなく、頬舌的に傾斜している可能性があります。
CT診断は、
抜歯リスクの明確化
戦略立案
合併症予防

のための武器です。
親知らずが気になっている方、
「抜けるかどうか分からない」と言われた方も、まずはご相談ください。
三次元で診て、三次元で考え、三次元で抜歯します。

オヤアゴ院長ブログ
→ https://ameblo.jp/kojima-dental
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監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
親知らず・顎関節症クリニック銀座 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。
〔所属学会・所属団体〕
歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会) インプラント認定医
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会