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転倒後、骨折はないのに顎がつらい──その「違和感」の正体とは?
2026年1月22日
こんにちは。東京都中央区銀座5丁目にある
【親知らず・顎関節症クリニック銀座(通称:オヤアゴクリニック)】です。
当院は以下の3つに特化した歯科クリニックです。
* 親知らずの抜歯
* 顎関節症の治療
* アスリートのための歯科治療

「転倒して顎を強く打った。
骨折はしていないと言われたけれど、
顎のまわりの緊張がなかなか抜けない。」
このような訴えで来院される患者様は、実は少なくありません。
本日ご紹介する患者様も、約1か月前に転倒し顎を強打。
レントゲンおよび診察の結果、
* 骨折所見なし
* 開口障害なし
* 咀嚼時痛なし
* 下顎の偏位も認めず
日常生活や食事は問題なく送れている状態でした。
それでも
「顎が常にこわばっている感じがする」
「無意識に力が入っている気がする」
という違和感が続いていました。
外傷後に起こりやすい“見えない問題”
転倒などの外傷後、骨折がなかったとしても、
* 顎関節周囲の筋緊張
* 防御反射としての噛みしめ(クレンチング)
* 無意識下での咀嚼筋の過緊張
が残存することがあります。
これは身体が「また衝撃が来るかもしれない」と誤認識したまま、防御モードを解除できていない状態とも言えます。
特に顎関節は、
* 関節
* 靭帯
* 咀嚼筋
* 神経系
が複雑に関与しているため、骨に異常がなくても症状が長引くことがあります。
なぜクレンチング(噛みしめ)が起こりやすくなるのか
外傷後にクレンチングが起こりやすくなる理由は明確です。
* 痛みや違和感 → 無意識に歯を接触させる
* 精神的緊張 → 咀嚼筋の持続収縮
* 夜間睡眠中も防御反射が解除されない
結果として、
顎関節そのものよりも「筋の疲労・緊張」が症状の主体になるケースが多く見られます。
この段階で「様子を見る」だけでは、回復が遅れることがあります。
スタビライゼーション型スプリントの役割
今回の患者様には、スタビライゼーション型スプリントを装着しました。
このスプリントの目的は、
* 歯の接触を一時的にリセット
* 咀嚼筋の過緊張を解除
* 顎関節を安定したポジションに導く
ことです。
重要なのは、
「歯を動かす」ための装置ではないという点。
あくまで
筋と関節を休ませるための“安定装置”
として使用します。
骨折がない=問題がない、ではない
顎を打ったあと、
* 骨折していない
* 食事ができる
* 口も開く
これらが揃っていても、
顎関節症や筋障害が隠れていることは珍しくありません。
逆に言えば、
早い段階で適切な介入を行うことで、
* 慢性化
* 痛みの固定化
* 長期的な顎関節症への移行
を防ぐことが可能です。
まとめ
* 外傷後の顎の違和感は「筋・神経」の問題であることが多い
* 骨折がなくても症状が続く場合は注意
* クレンチングは外傷後に起こりやすい
* スタビライゼーション型スプリントは有効な選択肢
「骨は問題ないと言われたけれど、顎がつらい」
その感覚は、決して気のせいではありません。
オヤアゴクリニックでは、
画像所見だけでなく、機能・筋・生活背景まで含めて評価し、
必要な治療を提案しています。
違和感が続く場合は、早めにご相談ください。
オヤアゴ院長ブログ
→https://ameblo.jp/kojima-dental
ご相談・ご予約は公式HPからどうぞ
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→https://ginza-oralsurgery.com/
無料LINE相談も実施中(予約対応もできます)
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監修歯科医師
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医療法人社団GRIT 理事長
〔院長略歴〕
親知らず・顎関節症クリニック銀座 院長
小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。
〔所属学会・所属団体〕
歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会) インプラント認定医
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会 
