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破折歯根の抜歯依頼

2025年12月3日

こんにちは。東京都中央区銀座5丁目にある
【親知らず・顎関節症クリニック銀座(通称:オヤアゴクリニック)】です。
当院は以下の3つに特化した歯科クリニックです。
* 親知らずの抜歯
* 顎関節症の治療
* アスリートのための歯科治療

本日は近隣の歯科医院さまよりご紹介いただいた患者さんの、
上顎左右第一小臼歯の残根摘出(破折歯根除去)を担当しました。
矯正治療のための小臼歯抜歯を行った際、
左右ともに深い位置で歯根が破折してしまい、
「残った根を取ってほしい」とのご依頼です。

■ 上顎第一小臼歯の意外と知られていない特徴
一般的に上顎第一小臼歯の歯根は1根が多いと思われがちですが、
エビデンス上は以下のような分布が報告されています:
* 2根性:約40〜60%
* 1根性:約35〜55%
* 3根性:ごく稀(数%)
つまり、約半数近くが2根性で、しかも強く湾曲している根も多いのが特徴です。
小臼歯抜歯は一般的に簡便な処置と思われますが、
根の形態次第で難易度が大きく変わる歯でもあります。

■ 来院時の状態と診断
来院時は抜歯窩が血餅で満たされており、
肉眼では残った根の位置が確認できない状態でした。
そのため、まずCT撮影を実施し、
折れた根の位置と方向を精査。
結果、左右ともに
口蓋側に深く、湾曲した歯根が折れて残存していることが判明しました。

■ 破折した湾曲根の除去のポイント
視野を確保するために、
歯肉を一部切開し、血餅を丁寧に除去。
CTで示された部位を慎重に探っていくと、
深部に破折した歯根片を確認できました。
この歯根は強く湾曲した形態であったため、
そのままヘーベルで力をかけると
さらに破折して除去が難しくなるリスクがあります。
そこで、湾曲方向の歯槽骨を最小限に削合し、
根の進行方向を確保してから慎重に抜去しました。
処置後、患者さんも安心された様子でした。

■ 次回の治療に向けて
次回は下顎左右の小臼歯抜歯を行う予定です。
上顎で深部の湾曲根という特徴が両側にあったことから、
下顎小臼歯でも同様の傾向がある可能性が考えられます。
小臼歯抜歯は一般的にはシンプルな処置ですが、
根の形態ひとつで難易度は大きく変わるため、
今回の所見を踏まえつつ、
より慎重にアプローチしていきます。

小臼歯抜歯で大切なこと
* 小臼歯は2根・湾曲根が一定数存在する
* 事前にCTを撮らない処置も多いため、
抜歯時に初めて「難しい歯だった」と気づくこともある
* 無理な力をかけると破折を助長してしまう
* 必要に応じて切開や骨の削合を併用することで確実な摘出が可能

歯根残存のリカバリー処置なども当院では行っていますので何かありましたらご紹介ください。



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監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
親知らず・顎関節症クリニック銀座 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕
歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会) インプラント認定医
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会