【脳梗塞後・バイアスピリン内服中でも親知らずは抜ける?】安全に行うための考え方
目次
こんにちは。東京都中央区銀座5丁目にある
【親知らず・顎関節症クリニック銀座(通称:オヤアゴクリニック)】です。
当院は以下の3つに特化した歯科クリニックです。
* 親知らずの抜歯
* 顎関節症の治療
* アスリートのための歯科治療
本日は、脳梗塞の既往があり、バイアスピリン(抗血小板薬)を服用中の患者様に対して、上下の埋伏している親知らずの抜歯を行ったケースについてご紹介します。
結論から言うと、
適切な評価と管理を行えば、安全に抜歯は可能です。
実際に今回も、出血はコントロール可能な範囲であり、術後の経過も非常に良好でした。

抗血小板薬を飲んでいると抜歯できない?
これは患者様から非常によく聞かれる質問です。
以前は
「血が止まりにくくなるから薬を止めてから抜歯」
という考え方もありました。
しかし現在は明確に方針が変わっています。
現在の基本方針:原則中止しない
抗血小板薬(バイアスピリンなど)に関しては、
原則として休薬せずに歯科治療を行う
というのが現在のスタンダードです。
理由はシンプルで、
止めるリスク > 続けるリスク だからです。
休薬のリスク
・脳梗塞の再発
・心筋梗塞
・血栓形成による重篤な合併症
これらは「生命に関わるリスク」です。
継続時のリスク
・出血しやすい
→ ただし局所止血でコントロール可能
つまり、
コントロール可能な出血 vs コントロール困難な血栓症
という構図になります。
エビデンス的背景
国内外のガイドラインでも、
• 抗血小板薬単剤(アスピリン等)は継続下で抜歯可能
• 局所止血(縫合・圧迫・止血材)で対応する
と明記されています。歯科領域ではむしろ「安易な休薬は禁忌に近い」
という認識です。
もう一つ重要なポイント:発症からの期間
今回の患者様はすでに安定期でしたが、
脳梗塞などの既往がある場合は 発症後6ヶ月以内は外科的侵襲を避ける
というのが一つの目安になります。
これは、
・全身状態がまだ不安定
・再発リスクが高い時期
であるためです。
今回の症例のポイント
今回のケースでは、
• 脳梗塞既往あり
• バイアスピリン内服中
• 上下の埋伏智歯抜歯
という条件でしたが、
術前評価を適切に行い
休薬せずに施術
確実な止血処置(縫合・圧迫・管理)
を徹底することで、
出血はコントロール可能
合併症なし
治癒も良好
という経過をたどりました。
具体的には3本の抜歯を希望していたのですが、右下の埋伏歯を先に1本だけ抜歯。
その抜歯で出血量や術後経過を確認したのち、十分コントロールが可能と判断できたため2回目は左上下を同時に行っています。
「できるかどうか」ではなく「どうやるか」
こういったケースで重要なのは、
抜歯できるかどうかではなく、どう安全に行うかです。
・全身状態の把握
・内服薬の理解
・適切な術式選択
・術後管理
これらを一つ一つ積み上げることで、安全性は大きく変わります。
抗血小板薬を飲んでいるからといって、親知らずの抜歯を諦める必要はありません。
「どこでも同じようにできる治療ではない」のも事実です。
リスクを正しく理解し、それをコントロールできる環境で行うことが重要です。
オヤアゴクリニックでは、
難症例・全身疾患を有する患者様の抜歯にも対応しています。
「薬を飲んでいるから不安」
「他院で断られた」
そのような方も、一度ご相談ください。
安全に、そして確実に。
一つ一つの症例に向き合っています。
オヤアゴ院長ブログ
→https://ameblo.jp/kojima-dental
ご相談・ご予約は公式HPからどうぞ
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監修歯科医師
医療法人社団GRIT 理事長
親知らず・顎関節症クリニック銀座 院長
小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA
- 〔院長略歴〕
- 鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。
- 〔所属学会・所属団体〕
- 歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会) インプラント認定医
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会

