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矯正治療に伴う第一小臼歯抜歯|CTで左右差を見極めた症例

こんにちは。東京都中央区銀座5丁目にある
【親知らず・顎関節症クリニック銀座(通称:オヤアゴクリニック)】です。
当院は以下の3つに特化した歯科クリニックです。
* 親知らずの抜歯
* 顎関節症の治療
* アスリートのための歯科治療

本日ご紹介するのは、矯正歯科からのご紹介でご来院された患者様です。
矯正治療に伴う抜歯依頼で多いのは、
* 第一小臼歯(4番)の抜歯
* 親知らずの抜歯
です。
今回は上顎左右の第一小臼歯(4番)抜歯のご依頼でした。

第一小臼歯抜歯は「比較的簡単」?実は形態差が大きい

第一小臼歯は、一般的には比較的抜歯しやすい歯とされています。
しかし実際には、
* 根が2根に分かれている
* 根が末広がりに開いている
* 根尖部で湾曲している
* 根同士が癒合している
など、個体差が非常に大きい歯種です。
形態を把握せずに通常通りヘーベルをかけると、
* 歯根破折
* 歯根の取り残し
* 不必要な骨削除
* 手術時間の延長
といったリスクが生じます。
そのため当院では、必要に応じてCT(CBCT)撮影を行い、事前に歯根形態を把握しています。

今回のCT所見:左右で全く異なる歯根形態

CTのアキシャル像(上から覗き込む断面像)で確認すると、

左上4番
* 歯根が2根に分離
* 根尖方向に向かって末広がり
* それぞれが離開している
右上4番
* 根が途中で癒合
* 1本の太い歯根のような形態
同じ第一小臼歯でも、左右でまったく異なる形態であることがわかります。

抜歯戦略の違い

左上4番(2根・末広がり)
通常通りに動揺をつけましたが、動きが限定的でした。
そのため、
* 意図的に歯冠を分割
* 各歯根を個別に除去
という戦略に切り替え、低侵襲で抜歯を完了しました。
右上4番(癒合根)
こちらは通常通りの抜歯操作で問題なく抜歯可能でした。

事前診断が侵襲を減らす

第一小臼歯は「簡単な抜歯」と思われがちですが、
* 形態を把握せずに進めるとトラブルが起こる歯種
* 矯正治療のスケジュールにも影響する重要歯
でもあります。
CTによる事前診査を行うことで、
* 抜歯戦略が明確になる
* 不必要な骨削除を避けられる
* 手術時間を短縮できる
* 術後腫脹や疼痛を最小限にできる
というメリットがあります。
実際に、第一小臼歯抜歯後の歯根破折や残根による再来院も一定数見受けます。
その多くは「事前形態把握不足」が要因です。

オヤアゴクリニック銀座の抜歯診療

当院は、
* 親知らず抜歯
* 顎関節症治療
を主軸としていますが、
* 第一小臼歯抜歯
* 埋伏歯抜歯
* 過剰歯抜歯
* 矯正連携抜歯
にも積極的に対応しています。
矯正歯科との連携を重視し、
治療全体の流れを崩さない抜歯を心がけています。

抜歯は「ただ抜く」処置ではありません。
形態を読み、戦略を立て、侵襲を最小限にする外科処置です。
矯正治療に伴う抜歯でご不安がある方は、ぜひ一度ご相談ください。



オヤアゴ院長ブログ
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監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
親知らず・顎関節症クリニック銀座 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。
〔所属学会・所属団体〕
歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会) インプラント認定医
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会