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親知らずの移植という選択肢

こんにちは。東京都中央区銀座5丁目にある
【親知らず・顎関節症クリニック銀座(通称:オヤアゴクリニック)】です。
当院は以下の3つに特化した歯科クリニックです。
* 親知らずの抜歯
* 顎関節症の治療
* アスリートのための歯科治療

親知らず・顎関節症クリニック銀座(オヤアゴ)には、日々さまざまなご相談が寄せられます。
* 親知らずを「抜いてほしい」というご相談
* 抜歯すべきかどうかの判断に迷っているというご相談
* 他院からの難抜歯の紹介

そして時折いただくのがこの親知らずを、どこかに移植できませんか?というご相談です。
今回は、あまり一般には知られていない
「親知らずの移植(自家歯牙移植)」について解説します。

親知らずの移植とは?
親知らずの移植とは、
ご自身の親知らずを、別の部位に移植する治療です。
特に対象となるのは、
* 第一大臼歯
* 第二大臼歯
といった奥歯(大臼歯)が欠損しているケースです。
この欠損部位に、
条件の合った親知らずを移植することで、
自分の歯として機能させることを目指します。
人工物(インプラント)ではなく、
「自分の歯を使う治療」である点が大きな特徴です。

どのような場合に移植が可能なのか?
親知らずの移植は、
「親知らずがあれば誰でもできる治療」ではありません。
成立の可否を分ける最大のポイントは、以下です。

① 歯のサイズが合っているか
* 移植先(欠損する大臼歯部)の歯根サイズ
* 移植に用いる親知らずの歯根サイズ
この2つが近いことが非常に重要です。
サイズが合わない場合、
安定せず、長期的な予後が悪くなります。

② 歯根の形態・状態
* 歯根が極端に湾曲していないか
* 癒着が強くないか
* 歯根が完成しすぎていないか
CTによる事前診査が不可欠です。

③ 移植先の骨の状態
* 感染が強く残っていないか
* 骨量がある程度保たれているか
抜歯と同日に移植を行う場合もあれば、
治癒を待ってから移植を検討する場合もあります。

歯の移植はどのような治療なのか?
治療の流れは以下のようになります。

1. CTなどによる詳細な診査・診断
2. 移植先の状態確認
3. 親知らずの慎重な抜歯
4. 移植床の形成
5. 親知らずの移植・固定
6. 経過観察(移植後2週間後から根管治療)
特に重要なのは、
移植歯をいかにダメージなく抜歯するかです。
移植を成功させるために必要な歯根膜を挫滅しないように抜歯することなど非常に難易度が高いと言えます。
また自家歯牙移植は条件を満たせば保険診療の対象です。

専門クリニックとしての考え方
オヤアゴは、
親知らずの抜歯を専門とするクリニックです。
そのため、
* 抜歯ありきで治療を進めること
* 移植を無理に勧めること
はありません。

移植は、
条件が揃った場合にのみ成立する、選択肢の一つです。
適応がなければ、
インプラントやブリッジといった
他の治療法を率直にお伝えします。

まとめ
* 親知らずの移植は「誰でもできる治療」ではない
* 大臼歯欠損において、条件が合えば有効な選択肢
* 歯のサイズ・歯根形態・骨の状態が重要
* 保険適応
* 正確な診断と抜歯技術が不可欠
親知らずについて
「抜くべきか」「残すべきか」
「使える可能性はあるのか」
その判断自体が難しいと感じた場合、
一度専門的な視点での診査を受けることをおすすめします。
オヤアゴでは、
抜歯・非抜歯・移植の可能性を含めて
冷静かつ現実的な診断を行っています。



オヤアゴ院長ブログ
https://ameblo.jp/kojima-dental
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監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
親知らず・顎関節症クリニック銀座 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。
〔所属学会・所属団体〕
歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会) インプラント認定医
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会