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「歯ぎしりって治りますか?」と聞かれた時の本当の話

2025年12月22日

こんにちは。東京都中央区銀座5丁目にある
【親知らず・顎関節症クリニック銀座(通称:オヤアゴクリニック)】です。
当院は以下の3つに特化した歯科クリニックです。
* 親知らずの抜歯
* 顎関節症の治療
* アスリートのための歯科治療

「食いしばりや歯ぎしりって、治るんですか?」
顎関節症や歯のすり減り、知覚過敏をきっかけに、
こうした質問を受けることはとても多くあります。
結論から言うと

・症状やダメージを防ぐことはできる
・ただし、原因そのものを完全に治すのは簡単ではありません
今日はその理由と、現実的な対策についてお話しします。

なぜ「治りにくい」のか?
食いしばり・歯ぎしり(ブラキシズム)は、
実は原因がひとつではありません。
代表的な要因としては
* ストレスや緊張状態
* 睡眠の質
* 噛み合わせの違和感
* 姿勢や生活習慣
* 無意識のクセ(覚醒時ブラキシズム)
などが複雑に絡み合っていることが多く、
「これを治せばOK」という単純な話ではないのが実情です。
そのため
「何もしていないのに、最近また強くなった」
「自覚はないけど指摘された」
というケースも珍しくありません。

では、歯科では何ができるのか?
① スプリント(マウスピース)療法
これは最も基本で、かつ重要な治療です。
* 歯のすり減り(咬耗)を防ぐ
* 詰め物・被せ物の破損を防ぐ
* 顎関節への負担を軽減する
* 知覚過敏の悪化を防ぐ

食いしばりそのものを止める装置ではありませんが、
「守る」という意味では非常に効果的です。

② ボトックス治療という選択肢
近年注目されているのが、
咬筋(エラの筋肉)へのボツリヌストキシン注射です。
* 筋肉の過剰な緊張を一時的に弱める
* 食いしばりの力が落ちる
* 「噛みしめにくくなる」ことでクセが軽減する

結果として
・食いしばりの頻度が減る
・ 習慣そのものが弱まる
という方も確かにいます。

ただし
* 効果は永続的ではない
* 数ヶ月ごとの評価が必要
という点は、事前にしっかり理解しておく必要があります。

大切なのは「治す」より「壊さない」
食いしばり・歯ぎしりは
無意識で起きる生理的な現象でもあります。
だからこそ私たちは、
* 無理にゼロを目指す
* 原因を一つに決めつける
のではなく、

・歯を守る
・ 顎関節を守る
・ 症状を悪化させない
という現実的なゴール設定を大切にしています。

まとめ
* 食いしばり・歯ぎしりは「完全に治す」のは難しいことが多い
* しかし、適切な治療でダメージは確実に防げる
* スプリントやボトックスは有効な選択肢
* 大切なのは「放置しないこと」

「たかが食いしばり」と思われがちですが、
積み重なると歯も顎も、静かに消耗していきます。
気になる方は、
今の状態を知ることから始めてみてください。



オヤアゴ院長ブログ
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監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
親知らず・顎関節症クリニック銀座 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕
歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会) インプラント認定医
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会