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歯ぎしり・食いしばりにスプリント(マウスピース)は有効?

こんにちは。東京都中央区銀座5丁目にある
【親知らず・顎関節症クリニック銀座(通称:オヤアゴクリニック)】です。
当院は以下の3つに特化した歯科クリニックです。
* 親知らずの抜歯
* 顎関節症の治療
* アスリートのための歯科治療

夜間の「歯ぎしり」や「食いしばり」、気づいていますか?
朝起きると「顎がだるい」「歯がしみる」「肩がこっている」
そんな症状を感じる方は、睡眠中に歯ぎしりや食いしばり(ブラキシズム)が起きている可能性があります。
患者さんの中には「マウスピースをつければ治る」と考える方も多いですが、
実はスプリント(ナイトガード)療法には正しい使い方があります。

スプリント療法の効果 ― 最新の研究では?
結論から言うと、スプリントによって歯ぎしりそのものが完全に止まるという明確なエビデンスは少ないのが現状です。
2021年のレビューでは、「スプリント療法が歯ぎしりの頻度を確実に減少させるとは言えない」と報告されています。
一方で、歯や顎関節を物理的に保護するという点では効果があり、
痛みや筋緊張をやわらげる目的で短期間使用することは有効とされています。

スプリントの目的は「保護」と「一時的安静」
歯ぎしりは、歯や顎に強い負担をかけます。
スプリントを装着することで、
* 歯のすり減りや破折を防ぐ
* 顎関節や咀嚼筋への負担を軽減する
* 痛みが出た際の安静を保つ
といった防御的な効果が得られます。
ただし、「スプリント=歯ぎしりの根本治療」ではありません。
ストレス・姿勢・睡眠の質・日中の噛みしめ癖など、
背景にある要因を見極めることが何より大切です。

常用には注意が必要 ― 咬合変化のリスク
スプリントを長期間・常時使用すると、
咬合(噛み合わせ)に変化が生じるリスクがあります。
特に以下のような場合には注意が必要です。
* 毎晩長期間装着し続けている
* 前歯部のみを覆うタイプ(部分カバー)を使用している
* 咬合チェックやメンテナンスを受けていない
これらは、開咬(前歯が噛み合わなくなる)や歯列移動を引き起こすことがあります。
そのため、「症状が強い時期」「顎が痛む時期」に限定して使用することが理想です。

オヤアゴクリニックの方針
― スプリントは常用ではなく適時使用を推奨
当院では、スプリントを「必要な時に、必要な期間だけ」使用することを基本としています。
1. 顎や筋の痛み、起床時のだるさなどの症状がある場合に作成
2. 使用中は装着感や開口量をモニタリング
3. 症状が落ち着けば、装着を一時中止・再評価
また、スプリントの形態や硬さは患者様の状態に合わせて設計します。
・強いグラインディングタイプ(歯ぎしり)
・食いしばり中心のタイプ
・顎関節症を併発するタイプ など、
目的に応じて素材・厚み・カバー範囲を変えています。

スプリント使用時のポイント
* 朝の顎の痛みや疲労を記録し、変化をチェック
* 「歯が触れない時間」を意識して増やす(TCHの改善)
* 日中の姿勢・ストレス環境を整える
* 装着時に違和感や噛み合わせの変化を感じたらすぐに相談
* 定期的にスプリントの摩耗や適合状態を確認する

最後に:スプリントは武器ではなく盾
スプリントは、歯ぎしりや食いしばりの原因を「治す」ものではなく、
歯と顎を守るための**防具(シールド)**のような存在です。
正しいタイミングで使えば、確実に顎や歯を守ってくれますが、
常に装着し続けることはかえってリスクになる場合もあります。
当院では、
「なぜ歯ぎしりが起きているのか」
「どのタイプのスプリントが適しているのか」
「どの期間・頻度で使うのが最善か」
を丁寧に診断したうえでご提案しています。

顎のコンディションを整えることは、心と体のリズムを整えることでもあります。
「朝、軽やかに口を開けられる」
そんな一日のスタートを取り戻しましょう。

オヤアゴ院長ブログ
https://ameblo.jp/kojima-dental
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監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
親知らず・顎関節症クリニック銀座 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。
〔所属学会・所属団体〕
歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会) インプラント認定医
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会