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矯正治療に伴う4本同時抜歯、まとめて抜くべき?そのリスクとは

2025年10月21日

こんにちは。東京都中央区銀座5丁目にある
【親知らず・顎関節症クリニック銀座(通称:オヤアゴクリニック)】です。
当院は以下の3つに特化した歯科クリニックです。
* 親知らずの抜歯
* 顎関節症の治療
* アスリートのための歯科治療

■ 矯正治療と抜歯の関係
矯正治療では、歯を動かすためのスペースを確保する目的で、
小臼歯(多くは4番または5番)を左右上下で計4本抜歯するケースが少なくありません。
この抜歯は、歯列のバランスや噛み合わせを整えるために必要な処置です。

「まとめて4本抜きたい」というご希望も多い
矯正を控える患者さんからは、
「どうせなら一度で4本抜いてしまいたい」というご希望をいただくこともあります。
確かに、一度で済めば通院回数も減り、気持ち的にもスッキリするかもしれません。
しかし、4本同時抜歯には注意すべきリスクも存在します。

4本同時抜歯のリスク
① 腫れ・痛み・出血が強く出やすい
上下・左右すべての部位に創部があるため、出血・腫脹・痛みが強く出やすくなります。
食事やブラッシングが難しくなり、感染リスクも上がります。
② 咀嚼・会話への影響
抜歯後は数日間、咀嚼に不便を感じたり、口を大きく開けにくいことがあります。
特に上下同時に抜いた場合、食事制限が強くなるため注意が必要です。
③ 術後管理が難しい
創部が多いため、うがいの回数・清掃方法・投薬管理が煩雑になります。
特に仕事や学校が忙しい方は、管理の難しさが術後トラブルの原因になることも。
④ 炎症が広がるリスク
同時に複数部位を処置すると、局所的な炎症が全体に波及しやすく、
結果的に治癒が遅れる場合もあります。

当院の方針
当院では、患者さまの全身状態・痛みへの耐性・仕事や学業のスケジュールなどを考慮し、
「2回に分ける」段階的抜歯をおすすめすることが多いです。
まずは片側(上と下)を抜歯 → 1〜2週間後に反対側
とすることで、生活への負担を大きく減らしながら、安全に進めることができます。
しかしながらつい先日は4本まとめて抜歯を行っているなど、患者さんとしっかりコミニュケーションを取りながら相談しながら進めています。
4本まとめて抜歯をしないというわけではありませんので、希望される方は仰ってくださいね。

まとめ
4本同時抜歯は「一度で終わる」というメリットがある反面、痛み・腫れ・感染などのリスクも高まります。
矯正治療のスタートをスムーズに迎えるためにも、
「安全第一」で計画的に抜歯を進めることが大切です。
親知らず・顎関節症クリニック銀座では、
矯正歯科との連携のもと、最適な抜歯計画をご提案いたします。
どうぞお気軽にご相談ください。

オヤアゴ院長ブログ
https://ameblo.jp/kojima-dental
ご相談・ご予約は公式HPからどうぞ
親知らず・顎関節症クリニック銀座 公式サイト
https://ginza-oralsurgery.com/
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監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
親知らず・顎関節症クリニック銀座 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。

〔所属学会・所属団体〕
歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会)
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会