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歯科外科処置で起こりやすい「迷走神経反射」と神経性ショックについて|安全対策と当院の取り組み

こんにちは。東京都中央区銀座5丁目にある【親知らず・顎関節症クリニック銀座】です。
当院は以下の3つに特化した歯科クリニックです。
・親知らずの抜歯
・顎関節症の治療
・アスリートのための歯科治療

歯科での外科処置、特に親知らずの抜歯やインプラント手術は、患者さんにとって大きな緊張を伴う治療です。局所麻酔の注射を行う際や処置の最中に、体が急に反応してしまい、血圧や脈拍が低下し、顔が青白くなったり、意識が遠のいたりすることがあります。これは「迷走神経反射」と呼ばれる現象で、歯科医療の現場では比較的よく見られる合併症のひとつです。
さらに、この反射が強く起こった場合や回復が遅れる場合、「神経性ショック」という状態に移行することもあり、注意が必要です。今回は、これらの病態を医学的な視点から整理し、歯科外科処置で注意すべきポイントと、当院オヤアゴクリニックの対応について解説します。

迷走神経反射とは
迷走神経反射(vasovagal syncope)は、自律神経のバランスが崩れることで起こります。強い痛みや精神的な緊張、不安などが引き金となり、迷走神経が過剰に刺激されると、副交感神経の働きが優位になり、心拍数や血圧が急激に低下します。
主な症状
* 顔面蒼白
* 冷や汗
* 徐脈(脈が遅くなる)
* めまい、吐き気
* 一過性の意識消失
多くの場合、刺激が解除されると自然に回復し、後遺症も残りません。しかし、症状が強いと処置を中断せざるを得ないこともあります。

神経性ショックとは
神経性ショック(neurogenic shock)は、迷走神経反射が強く出たり、全身の循環調整がうまく働かなくなったりすることで起こります。末梢血管が過度に拡張し、心拍出量が低下することで循環不全に陥る病態です。
主な症状
* 血圧の著しい低下
* 脈拍の減弱や不整脈
* 意識レベルの低下が持続
* 場合によってはショック状態のまま回復が遅れる
迷走神経反射に比べて重篤度が高く、酸素投与や輸液、昇圧剤投与などの医療的対応が不可欠です。

歯科外科処置で発生しやすい理由
歯科治療の現場では、他の診療科と比べても迷走神経反射が比較的多く見られるとされています。理由は以下の通りです。
1. 局所麻酔の注射刺激
痛みや緊張による急激な反射。
2. 心理的要因
「抜歯」や「手術」と聞いただけで強い不安を感じる患者さんも多い。
3. 処置内容のストレス
出血や外科器具の音、長時間の開口による全身への負担。
こうした要因が重なりやすいため、歯科外科処置では注意が必要なのです。

オヤアゴクリニックでの安全対策
当院では、患者さんの安全を最優先に考え、以下の体制を整えています。
1. 事前問診・リスク評価
   * 採血や注射で気分が悪くなった経験があるか確認
   * 基礎疾患(高血圧・心疾患など)のチェック
2. 処置中のモニタリング
   * 血圧計・パルスオキシメーターで常時チェック
   * 体調変化があれば直ちに処置を中断
3. 緊急対応の準備
   * 酸素投与装置の常備
   * 必要に応じて昇圧剤などの投与
   * ショック体位(仰臥位+下肢挙上)で血流改善
4. 鎮静麻酔の提案
   * 強い恐怖や不安がある方には静脈内鎮静を提案し、ストレスを軽減

まとめ
歯科外科処置に伴う「迷走神経反射」は珍しいことではありませんが、強く出ると神経性ショックに移行する場合があり、専門的な対応が必要となります。
当院では、こうした偶発症を想定した万全の体制を整えていますので、「歯科麻酔が不安」「過去に気分が悪くなった経験がある」という方も安心してご相談ください。
歯科医療において安全は最優先。
オヤアゴクリニックは、確かな知識と準備で、患者さん一人ひとりに安心を提供いたします。



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監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
親知らず・顎関節症クリニック銀座 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。
〔所属学会・所属団体〕
歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会) インプラント認定医
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会