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親知らず抜歯を困難にする歯根形態まとめ ― 歯根肥大・湾曲・癒合根など

こんにちは。東京都中央区銀座5丁目にある【親知らず・顎関節症クリニック銀座】です。

本日は「歯根肥大を伴う親知らずの抜歯」についてご紹介します。

症例概要
30代男性の患者様。右下の親知らずの抜歯希望で来院されました。
口腔内所見では半埋伏で一部が露出しており、パノラマレントゲンでは顕著な歯根肥大が確認されました。さらに、下歯槽神経に近接している所見もあり、抜歯難易度は高いと判断しました。

今回のように
* 歯根肥大
* 男性患者で皮質骨が厚い
* 下歯槽神経近接
この三拍子が揃うと、親知らず抜歯は特に難易度が上がります。

手術の流れ
下顎の歯根肥大を伴う親知らずは、皮質骨が厚く一塊での抜歯が困難なケースが多いです。本症例でも歯根を分割し、丁寧に周囲の骨を削除しながら抜歯を行いました。
幸い、術中に神経損傷や大きな偶発症はなく、安全に抜歯を終えることができました。

左下の親知らずの検討
一方で、反対側の左下では第二大臼歯が要抜歯状態となっており、理想的には埋伏している左下親知らずを移植する選択肢も考えられます。
しかし今回のように歯根肥大を伴う親知らずは、歯根膜を傷つけずに抜歯することが難しく、移植には適さない場合が多いのも事実です。

親知らずの抜歯を困難にする歯根形態
親知らずの抜歯は「埋伏状態」だけでなく、歯根の形態によって難易度が大きく左右されます。代表的なものは以下の通りです。
* 歯根肥大:根が太く、抜歯窩から脱臼しにくい。
* 歯根の湾曲(屈曲):先端が曲がっているため、骨や隣接歯と干渉する。
* 癒合根:複数の根が癒合して塊状になり、一塊での抜歯が困難。
* 球状根:根の先端が丸く肥大し、骨に引っかかる。
* 分岐部の狭窄:根の分かれ方が急峻で、抜歯器具が入りにくい。
これらの歯根形態を術前のレントゲンやCTで正確に把握することが、リスクを減らすうえで非常に重要です。

まとめ
歯根肥大を伴う親知らずの抜歯は一見困難ですが、術前に適切な診断とアプローチを計画すれば安全に対応可能です。今回も事前のCT評価と分割抜歯法により、無事に処置を終えることができました。
当院では、難易度の高い親知らず抜歯や顎関節症の治療に特化し、患者様に安心して治療を受けていただける環境を整えております。親知らずの抜歯でお困りの方は、ぜひご相談ください。



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監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
親知らず・顎関節症クリニック銀座 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。
〔所属学会・所属団体〕
歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会) インプラント認定医
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会