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下歯槽神経を戦略的に避ける抜歯

こんにちは。東京都中央区銀座5丁目にある【親知らず・顎関節症クリニック銀座】です。
当院では、親知らずの抜歯や顎関節症の治療、そしてアスリートのための歯科治療に特化しています。

今回のケース
左下の親知らずの抜歯を希望された患者様です。
術前のCT検査にて、歯の根が下歯槽神経と接している所見が確認されました。下歯槽神経は、下唇や顎の感覚を司る大切な神経です。そのため、術後にしびれ(麻痺)が残るリスクがあることを事前にご説明しました。

2回法による戦略的アプローチ
通常、親知らずの抜歯は1回で完了します。
しかし今回のように神経に強く接している場合は、「2回法」と呼ばれる方法を選択することがあります。
1回目の処置では歯冠(歯の頭の部分)を分割・除去し、同時に歯周靭帯を切断。歯が少しずつ動きやすい環境をつくります。
その後、約3ヶ月間経過を観察しました。

3ヶ月後のレントゲンでは、歯がわずかに移動し、下歯槽神経との距離が確保されたことを確認。そこで2回目の外科処置として、通常の埋伏抜歯を実施しました。
結果として、術後の麻痺やしびれは認められませんでした。

2回法のメリットと注意点
* ✅ 神経麻痺のリスクを大幅に低減できる
* ❌ 外科的処置が2回必要なため、身体的負担や通院の手間が増える
* ⚠️ 親知らずは清掃が難しい部位であるため、観察期間中に腫れや炎症が起こることがある
このように、リスクを回避するための戦略的な方法として、2回法を選択することがあります。

まとめ
親知らずの抜歯は一見シンプルに思われがちですが、実際には神経や骨の位置関係をしっかり評価し、最適な方法を選択することが重要です。
今回のケースのように、患者様の安全を第一に考えた処置を行うことで、安心して治療を受けていただけます。



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監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
親知らず・顎関節症クリニック銀座 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。
〔所属学会・所属団体〕
歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会) インプラント認定医
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会