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口を開けると顎がカクッと鳴る・顎関節症Ⅲ型とは?

こんにちは。東京都中央区銀座5丁目にある
【親知らず・顎関節症クリニック銀座(通称:オヤアゴクリニック)】です。
当院は以下の3つに特化した歯科クリニックです。
・ 親知らずの抜歯
・顎関節症の治療
・アスリートのための歯科治療

「口を開けると、顎がカクッと鳴ります」
顎関節症の相談で比較的多い症状の一つが、口を開け閉めした際に鳴る「クリック音」です。
先日も、開閉口時のクリック音を主訴として来院された患者さんがいらっしゃいました。
顎から音がすると、
「関節がずれているのでは?」
「このまま悪くなるのでは?」
と心配される方も多いのですが、クリック音があるからといって、必ずしも積極的な治療が必要になるわけではありません。

診察では、まず「音がする」という事実だけではなく、その音に何が伴っているのかを確認します。
・クリックするときに痛みがあるか
・口が十分に開くか
・途中で引っかかる感じがないか
・食事や会話など日常生活に影響しているか
・以前は音がしていたのに、最近音がしなくなって開きにくくなっていないか
こうした点が重要になります。

顎関節症Ⅲ型とは

顎関節の中には「関節円板」というクッションのような組織があります。
正常では、口を開け閉めするときに、この関節円板と下顎頭が協調して動きます。
ところが関節円板が本来の位置から前方へずれることがあります。これを「関節円板転位」と呼び、従来の顎関節症の分類では「Ⅲ型」に相当します。
さらにⅢ型は、大きく2つに分けて考えることができます。

Ⅲa型:復位性関節円板転位

口を閉じているときには関節円板が前方へずれていますが、口を開けていく途中で下顎頭が円板の下に戻ります。
この「戻る瞬間」に、
「カクッ」
「コキッ」
というクリック音が生じます。
口を閉じる途中でも音がすることがあり、これを相反性クリックと呼ぶこともあります。
クリック音を主訴として来院される患者さんでは、このタイプが疑われることが少なくありません。

Ⅲb型:非復位性関節円板転位

一方、関節円板が前方へずれたまま、口を開けても元の位置に戻らない状態があります。
この場合はクリック音よりも、
・急に口が開かなくなった
・以前はクリックしていたのに音がしなくなった
・開けようとすると顎が引っかかる
・顎関節に痛みがある
といった症状が目立つことがあります。
いわゆる「クローズドロック」と呼ばれる状態です。
そのため、「以前鳴っていたクリック音が消えたから治った」とは限らない点には注意が必要です。

当院での診察

クリック音がある場合、実際に口を開け閉めしていただき、
・どのタイミングで音がするか
・左右どちらから音がするか
・下顎がどのように動いているか
・最大開口量
・疼痛の有無
・クリック以外の摩擦音がないか
などを確認します。
関節円板そのものは通常のレントゲンやCTには写りません。
関節円板の位置を画像として正確に確認するためにはMRIが必要です。当院にはMRI設備がないため、必要に応じて連携医療機関でのMRI検査を検討します。
当院で行う診断は、問診、触診、顎運動、開口量、クリックの特徴などの臨床所見を中心に、レントゲンやCTで下顎頭の骨変形などがないかを確認しながら総合的に判断します。

クリック音は消した方がいい?

ここはとても重要です。
クリック音があっても、
・痛みがない
・十分に口が開く
・日常生活に支障がない
のであれば、クリック音そのものを無理に消すことを治療目標にしない場合も多くあります。
むしろ大切なのは、顎関節に過剰な負担がかかる生活習慣を減らし、痛みや開口障害へ進まないように管理することです。
当院では症状に応じて、
・開口運動
・顎の動きを整えるリハビリテーション
・食いしばりやTCH(歯列接触癖)の改善
・顎関節に負担をかけない生活指導
などを行います。
クリックがある側だけではなく、顎を動かす際には左右の顎関節が連動しています。そのため、片側の動きが悪くなることで反対側の関節や咀嚼筋に負担が偏ることもあります。
単に「音を消す」のではなく、顎全体を無理なく動かせる状態を維持することが重要です。
顎の音だけでも一度相談を
顎のクリック音自体は珍しい症状ではありません。
ただし、
「痛みを伴う」
「以前より口が開かない」
「クリックが急になくなり、代わりに開けにくくなった」
「食事に支障が出ている」
といった場合には、関節円板の状態が変化している可能性があります。
顎関節症は、「音が鳴るかどうか」だけで判断する疾患ではありません。
痛み、開口量、顎運動、関節円板、咀嚼筋、そして日常生活への影響。
これらを一つずつ評価しながら、その方に本当に治療が必要なのかを判断していくことが大切です。
親知らず・顎関節症クリニック銀座では、顎関節のクリック音や開口障害、顎関節痛などについても診察を行っています。
「顎が鳴るけれど、このままで大丈夫なのかな?」
そのような疑問があれば、一度ご相談ください。



オヤアゴ院長ブログ
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監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
親知らず・顎関節症クリニック銀座 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。
〔所属学会・所属団体〕
歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会) インプラント認定医
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会