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親知らずの抜歯を難しくする要素とは?歯根・骨・開口量から解説

こんにちは。東京都中央区銀座5丁目にある
【親知らず・顎関節症クリニック銀座(通称:オヤアゴクリニック)】です。
当院は以下の3つに特化した歯科クリニックです。
・ 親知らずの抜歯
・顎関節症の治療
・アスリートのための歯科治療

親知らずの抜歯というと、
「横向きだから難しい」
「深く埋まっているから難しい」
というイメージを持たれる方が多いと思います。
もちろん、親知らずの向きや埋まっている深さは重要です。
しかし実際に抜歯をしていると、レントゲン上ではそれほど難しく見えなくても、予想以上に時間がかかる親知らずがあります。
逆に、かなり深く埋まっているように見えても、比較的スムーズに抜歯できることもあります。
その違いを生む代表的な要素が、
・歯根の形
・周囲の骨
・口の開き方
です。

① 歯根の形に問題がある

親知らずの根は、必ずしも真っすぐではありません。
特に抜歯を難しくするのが、
・歯根の湾曲
・歯根の肥大
・複数の歯根が大きく開いている場合
・骨との癒着が強い場合
などです。
例えば、歯根の先端がフックのように強く曲がっている場合。
そのまま引き抜こうとしても、曲がった部分が骨に引っかかるため、簡単には抜けません。
このようなケースでは、歯を分割したり、周囲の骨を必要最小限削除したりしながら、一つずつ安全に取り出していきます。
歯根の湾曲など、歯根形態が親知らず抜歯の難易度に関係することも報告されています。
また、まれに歯根と周囲の骨が強く癒着しているケースがあります。
こうした癒着はCTやレントゲンだけですべてを確実に判断できるわけではなく、実際に抜歯を開始して初めて分かることもあります。

② 周囲の「骨の硬さ」も大きく影響する

もう一つ非常に重要なのが、親知らずを取り囲んでいる骨です。
歯科では骨質を表現する際、D1〜D4という分類を用いることがあります。
大まかにいうと、
D1 → 非常に硬く、密度の高い骨
↓
D2
↓
D3
↓
D4 → 比較的柔らかい骨
というイメージです。
これは本来インプラント治療などで用いられる骨質の考え方ですが、抜歯でも「骨の硬さ」は手術操作に大きく影響します。
特に骨質が非常に硬い場合。
歯を動かそうとしても周囲の骨がほとんどたわまないため、なかなか歯が動きません。
こうしたケースでは無理な力をかけるのではなく、
・骨を適切に削除する
・歯を分割する
・抜ける方向を作る
といった操作が重要になります。
親知らずは「力任せに抜く」というより、歯が安全に出てくるための道を作る手術と考えた方が近いかもしれません。

③ 口がどのくらい開くか

意外と重要なのが、
開口量です。
親知らず、特に下顎の一番奥は、そもそも器具を入れるスペースが限られています。
口が十分に開かない場合、
・器具が奥まで届きにくい
・歯を削る器具の角度が制限される
・術野が見えにくい
・歯を取り出す方向が限定される
といった問題が出てきます。
歯そのものの難易度がそれほど高くなくても、開口量が少ないことで手術難易度が上がるケースは少なくありません。
特に顎関節症などがあり、大きく口を開けることが難しい方の場合には、事前に開口量も確認しながら治療計画を立てる必要があります。
「横向きかどうか」だけでは難易度は決まらない
親知らず抜歯の難易度は、
「横向きだから難しい」
という単純なものではありません。
親知らずの位置や深さに加えて、
歯根がどのような形をしているか。
周囲の骨がどのくらい硬いか。
どの程度口を開けることができるか。
さらに、下顎の場合には下歯槽神経との位置関係なども含め、複数の条件を総合して判断します。神経管との近接や埋伏の深さ、歯根形態などは、術前に評価すべき代表的な要素です。
だからこそ当院では、必要に応じてCTを用いて三次元的に確認し、抜歯前にできる限り難易度を予測したうえで手術を行っています。

ただし、どれだけ術前診断を行っても、
骨の実際の硬さや歯根との癒着など、手術を始めて初めて分かる要素もあります。
親知らず抜歯では、「難しそうに見える歯を抜けること」だけでなく、
予想外の状況が出てきたときに、無理をせず適切な方法へ切り替えられること。
これも安全な抜歯には大切な要素です。
親知らずの抜歯でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。



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監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
親知らず・顎関節症クリニック銀座 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。
〔所属学会・所属団体〕
歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会) インプラント認定医
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会