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親知らず抜歯後の「テルプラグ」は追加料金?保険診療との関係と効果について

こんにちは。東京都中央区銀座5丁目にある
【親知らず・顎関節症クリニック銀座(通称:オヤアゴクリニック)】です。
当院は以下の3つに特化した歯科クリニックです。
・ 親知らずの抜歯
・顎関節症の治療
・アスリートのための歯科治療

最近、親知らずの抜歯をご希望される患者さんから、

「抜歯後にテルプラグを入れることはできますか?」
「テルプラグは追加でいくらですか?」

というお問い合わせをいただくことが増えてきました。

インターネットやSNSで「親知らず抜歯後にテルプラグを入れると治りが良い」「ドライソケットになりにくい」といった情報を見て、ご相談いただくケースが多いようです。

テルプラグ自体は、抜歯後の治癒をサポートするために使用される有用な材料の一つです。当院でも必要に応じて使用しています。

ただし、ここで知っておいていただきたいのが、保険診療との組み合わせ方にはルールがあるということです。

「保険の抜歯+テルプラグ代」は原則として行っていません

よくあるお問い合わせが、

「抜歯は保険で、テルプラグだけ追加料金を払って入れてもらえますか?」

というものです。

しかし、保険診療として行う抜歯に対して、保険診療に含まれない材料を患者さんの希望で使用し、その材料代だけを別途自費で請求することは、いわゆる混合診療の問題が生じます。

そのため当院では、

「保険で親知らずを抜歯して、テルプラグ代として○○円を追加でいただく」

という料金設定は行っていません。

これは「当院ではテルプラグを扱っていない」という意味ではありません。

むしろ当院でも、抜歯窩の状態などから必要性があると判断した場合にはテルプラグを使用することがあります。

重要なのは、保険診療のルールを守った形で使用しているという点です。

保険診療の抜歯ではどうするの?

保険診療として親知らずを抜歯する場合には、基本的に保険診療の範囲内で使用できる止血材料や創傷治癒を補助する材料などを、抜歯窩の状態に応じて選択します。

また、術者が抜歯後の状態を確認し、必要性があると判断した場合には、患者さんに「テルプラグ代」として追加請求するのではなく、当院側の判断・負担で使用することもあります。

つまり、

「テルプラグを使うかどうか」ではなく、「どのような診療体系の中で、何を目的として使用するか」が重要です。

一方で、最初から患者さんがテルプラグ等の保険診療に含まれない材料の使用を希望される場合には、当院では抜歯そのものを自費診療として行う選択肢をご案内しています。

テルプラグを入れれば、抜歯後は痛くない?

もう一つ、最近少し気になっているのが、

「テルプラグを入れれば、抜歯後に痛くならない」

と認識されている方が増えていることです。

ここは分けて考える必要があります。

テルプラグのような材料を抜歯窩に使用する目的としては、

* 止血を補助する
* 抜歯窩を保護する
* 血餅を安定させる
* 創傷治癒をサポートする
* 結果としてドライソケットなどの術後トラブルのリスクを低減する

といったことが挙げられます。

特にドライソケットは、抜歯窩の血餅が失われるなどして骨面が露出し、強い疼痛が続く状態です。そのため抜歯窩を安定させることには意味があります。

しかし、

テルプラグを使用することと、抜歯後の痛みがなくなることは同義ではありません。

抜歯後の痛みには大きな個人差があります

親知らずの抜歯は、どれだけ丁寧に処置を行っても外科処置です。

歯肉を切開したり、必要に応じて骨を削ったり、歯を分割したりすることもあります。そのため、術後には一定の炎症反応が生じます。

ドライソケットになっていなくても、通常の治癒過程として痛みや腫れが出ることはあります。

また、抜歯後疼痛には非常に大きな個人差があります。

同じような位置の親知らずを、同じ術式で抜歯しても、

「ほとんど痛くなかった」

という方もいれば、

「数日間かなり痛かった」

という方もいます。

痛みは、抜歯の難易度や侵襲だけではなく、炎症の程度、腫脹、睡眠、体調、そして個人の疼痛感受性など、さまざまな要素によって左右されます。

したがって、「テルプラグを入れたから痛くない」「入れなかったから痛くなった」と単純に判断することはできません。

大切なのは「テルプラグを入れること」そのものではありません

当院は親知らず抜歯を専門的に行っているため、できるだけ術後トラブルを減らし、スムーズな治癒につなげることを重視しています。

ただし、そのために大切なのは特定の材料を必ず使用することではありません。

親知らずの位置や埋伏状態、抜歯窩の大きさ、出血状態、感染の有無、術後のドライソケットリスクなどを総合的に判断し、その患者さんに必要な処置を選択することが重要だと考えています。

テルプラグも、そのための選択肢の一つです。

当院でも必要に応じて使用しますが、保険診療の抜歯に「テルプラグ代○○円」と自費料金を追加する形では行っていません。

保険診療であれば保険診療のルールの中で適切な処置を行い、患者さんが保険外の材料等を希望される場合には、最初から自費診療として抜歯を行う。

親知らず抜歯を専門的に扱うクリニックだからこそ、使用する材料だけではなく、こうした診療制度についても正しく運用することが大切だと考えています。

「テルプラグを入れれば痛くないか」ではなく、

「自分の親知らずに対して、どのような抜歯方法と術後管理が適切なのか」

という視点で考えていただくのが良いと思います。

親知らずの抜歯や、抜歯後の痛み・ドライソケットについて不安がある方は、診察時にお気軽にご相談ください。



オヤアゴ院長ブログ
https://ameblo.jp/kojima-dental
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監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
親知らず・顎関節症クリニック銀座 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。
〔所属学会・所属団体〕
歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会) インプラント認定医
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会