Blogブログ
home ブログ 親知らず抜歯後に骨の欠片?これは歯の取り残し?

親知らず抜歯後に骨の欠片?これは歯の取り残し?

8こんにちは。東京都中央区銀座5丁目にある
【親知らず・顎関節症クリニック銀座(通称:オヤアゴクリニック)】です。
当院は以下の3つに特化した歯科クリニックです。
・ 親知らずの抜歯
・顎関節症の治療
・アスリートのための歯科治療

親知らずの抜歯後、数日〜数週間してから、
「抜いたところから硬いものが出てきました」
「骨の欠片のようなものが触れます」
「歯が残っているのではないでしょうか?」
と相談をいただくことが稀にあります。

実際、抜歯後の傷口から白色〜黄白色の硬いものが見えたり、舌で触れると尖ったものを感じたりすることがあります。
今回は、抜歯後に出てくる硬いものとして考えられるものについてまとめます。

① 分割した歯の小さな破片

下顎の水平埋伏親知らずなどでは、そのままの形で抜歯するのではなく、歯冠や歯根を切削して分割しながら取り出します。
もちろん抜歯後には、歯の取り残しがないか確認し、抜歯窩内も十分に洗浄・掻爬します。
しかし、切削した際に生じた非常に小さな歯の破片が周囲に残り、治癒の過程で表面に出てくることがあります。
これは「親知らずそのものを抜き残した」という意味ではなく、分割時に生じた微小な歯質片であることがあります。

② 抜歯時に生じた周囲の骨の欠片

もう一つ比較的多いのが、歯ではなく周囲の骨の小さな欠片です。
親知らずは顎の骨の中に存在しているため、抜歯の際には歯だけではなく、その周囲の骨にも一定の力が加わります。
そのため、非常に薄い骨や脆弱な骨の一部が小さな骨片となることがあります。
特に起こりやすいのが、上顎の親知らず周囲です。
上顎の奥歯周辺には薄い骨が存在するため、親知らずを抜去する際に、その薄い骨の一部が歯と一緒に動いたり、小さな骨片として残ったりすることがあります。

③抜歯した穴周辺の骨の形態

抜歯後に生じた抜歯窩と、骨とのギャップにより尖っている感覚がでます。鋭利になっている場合は抜歯時に周辺骨を丸めたりなどトリミングをすることもありますが、抜歯により周辺骨が一時的に鋭利に感じることもあります。
抜歯窩の治癒過程でフラットになることがほとんどですので経過を見て良いことがほとんどです。

抜歯直後には分からないこともあります

当院では抜歯後、抜歯窩の確認や必要に応じた掻爬・洗浄を行っています。
ただし、その時点では周囲の組織と連続していた骨の一部が、術後の治癒過程で小さな遊離骨片となることもあります。
つまり、抜歯直後には存在しなかった、あるいは除去する必要がなかった骨が、治癒の過程で表面に出てくることもあるということです。
抜歯後の歯肉は、ただ傷が閉じるだけではありません。
血餅が形成され、肉芽組織に置き換わり、歯肉が閉鎖し、その内側では骨のリモデリングが進みます。
その過程で、身体にとって不要になった非常に小さな骨片が、歯肉の外へ押し出されることがあります。

骨片は放置しても大丈夫

小さな骨片で、感染源になっておらず、痛みや腫れなどの症状がなければ、自然に排出されることも少なくありません。
一方で、
* 尖った部分が舌や頬に当たる
* 歯肉から硬いものが突出している
* 痛みが続く
* 腫れや排膿がある
* 食事のたびに違和感がある
といった場合には、一度確認した方が良いでしょう。
表面に出ている小さな骨片であれば、ピンセットなどで簡単に除去できるケースも多く、大掛かりな処置が必要になることはほとんどありません。

「歯が残っている?」と心配しすぎなくても大丈夫です

抜歯後に硬いものが出てくると、
「歯の取り残しでは?」
「抜歯がうまくいかなかったのでは?」
と心配になると思います。
しかし実際には、抜歯時に生じた微小な歯質片や、周囲の小さな骨片が治癒過程で排出されているケースもあります。
特に骨片については、抜歯直後には問題がなくても、その後の骨や歯肉の治癒に伴って出てくることがあります。
ご自身で無理に取ろうとすると出血や感染につながることがありますので、気になる硬いものが出てきた場合には触り続けず、抜歯を行った歯科医院で確認してもらうのが安心です。
抜歯後の傷は、表面が閉じて終わりではありません。
その内側では数週間から数か月かけて、骨と歯肉が少しずつ新しい形へと作り替えられていきます。
その過程で起こる小さな変化の一つとして、「骨の欠片のようなものが出てくる」ことがあります。



オヤアゴ院長ブログ
https://ameblo.jp/kojima-dental
ご相談・ご予約は公式HPからどうぞ
親知らず・顎関節症クリニック銀座 公式サイト
https://ginza-oralsurgery.com/
無料LINE相談も実施中(予約対応もできます)
https://lin.ee/Bz8QkWi

監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
親知らず・顎関節症クリニック銀座 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。
〔所属学会・所属団体〕
歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会) インプラント認定医
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会