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抜歯後の強い痛み…それ、ドライソケットかもしれません

こんにちは。東京都中央区銀座5丁目にある
【親知らず・顎関節症クリニック銀座(通称:オヤアゴクリニック)】です。
当院は以下の3つに特化した歯科クリニックです。
* 親知らずの抜歯
* 顎関節症の治療
* アスリートのための歯科治療

親知らずを抜歯した患者様から、
「抜歯後数日は普通だったのに、急に痛くなってきた」
「ズキズキして眠れない」
「痛み止めが効かない」
このような相談を受けることがあります。
その中でも代表的なものが、“ドライソケット”と呼ばれる状態です。
ただし重要なのは、
「抜歯後に痛い=全てドライソケット」ではない
ということです。
今回はドライソケットとはどのような状態なのか、通常の抜歯後疼痛との違いも含めて解説します。

■ ドライソケットとは?

抜歯後、本来であれば抜歯した穴(抜歯窩)には血液が溜まり、血餅(けっぺい)という血のかたまりが形成されます。
この血餅は、傷口を保護しながら骨や歯ぐきが治っていくための「天然の絆創膏」のような存在です。
しかし何らかの原因でこの血餅が取れてしまう、あるいはうまく形成されないと、骨が露出した状態になります。
これがドライソケットです。
名前の通り、穴の中が“乾いた状態”になってしまうため、骨に直接刺激が加わり強い痛みを生じます。

■ ドライソケットの特徴的な症状

ドライソケットには比較的特徴的な経過があります。
・抜歯当日〜翌日はそこまで問題ない
・2〜4日後くらいから急激に痛みが強くなる
・ズキズキと拍動性の痛み
・痛み止めが効きにくい
・耳、こめかみ、喉まで響くように痛む
・口臭が強くなることがある
・抜歯した穴を見ると白っぽい骨が見えることがある
特に下顎の親知らずで多くみられます。
「抜歯した直後より、数日後の方が痛い」
これはドライソケットを疑う一つのポイントです。

■ 通常の抜歯後疼痛との違い

親知らずの抜歯後は、ある程度の痛みや腫れが出るのは自然な反応です。
特に埋伏した親知らずや骨を削る必要があったケースでは、術後反応として数日痛むことは珍しくありません。
通常の術後疼痛では、
・抜歯翌日〜2日目がピーク
・その後徐々に改善していく
・痛み止めである程度コントロールできる
という経過をたどります。
一方ドライソケットは、
「一度落ち着きかけたのに悪化する」
「時間経過とともに強くなる」
ここが大きな違いです。
つまり、改善方向に向かっているかどうかが重要です。

■ どんな人に起こりやすい?

ドライソケットは誰にでも起こり得ますが、特に以下のような条件でリスクが高くなります。
・下顎の埋伏親知らず
・抜歯難易度が高いケース
・喫煙習慣
・頻繁なうがい
・ストロー使用
・傷口を舌で触る
・強い吸引動作
・睡眠不足や免疫低下
・女性(ホルモンの影響が指摘されることも)
特に喫煙は血流を悪化させ、血餅形成を阻害するため大きなリスク因子です。
また、抜歯後に「血の味が気になる」と何度も強くうがいをしてしまう方もいますが、これによって血餅が流れてしまうことがあります。
抜歯当日の過度なうがいは要注意です。

■ ドライソケットになったらどうする?

基本的には自然治癒を待つ形になりますが、痛みが非常に強いため歯科医院での処置を行うことがあります。
具体的には、
・洗浄
・鎮痛剤の調整
・保護剤の填入
・傷口の管理
などを行います。
重要なのは、
「感染して膿んでいる」のとは少し違う
という点です。
そのため抗生剤だけで劇的に改善するわけではなく、骨が再び覆われるまで待つという側面があります。
症状は1〜2週間程度続くこともあります。

■ 最後に

親知らずの抜歯後、
多少の痛みや腫れが出ること自体は自然な反応です。
ただ、
・数日後から急激に悪化する
・痛み止めが効かない
・夜眠れないほど痛む
このような場合は、ドライソケットの可能性があります。
親知らずの抜歯は「抜いて終わり」ではなく、術後管理まで含めて治療です。
不安な症状がある場合は我慢せず、早めにご相談ください。
親知らず・顎関節症クリニック銀座では、難症例の親知らず抜歯だけでなく、術後管理・術後トラブルにも対応しております。



オヤアゴ院長ブログ
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監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
親知らず・顎関節症クリニック銀座 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。
〔所属学会・所属団体〕
歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会) インプラント認定医
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会