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神経に近接した埋伏親知らずの難抜歯

こんにちは。東京都中央区銀座5丁目にある
【親知らず・顎関節症クリニック銀座(通称:オヤアゴクリニック)】です。
当院は以下の3つに特化した歯科クリニックです。
* 親知らずの抜歯
* 顎関節症の治療
* アスリートのための歯科治療

本日は、他院より抜歯依頼をいただいた右下親知らずの症例です。
当院では、近隣の歯科医院・矯正歯科・口腔外科関連施設などからの紹介で来院される患者様が全体の約6割を占めています。
その多くは、
「神経に近い」
「抜歯が難しい」
「通常の歯科医院では対応が難しい」
と判断されたケースです。
今回の親知らずも、まさにそのような難症例でした。

CTで確認すると、右下の親知らずの歯根は2根に分かれており、その中央部を下歯槽神経が走行している所見が認められました。
下歯槽神経とは、下唇や顎先の感覚を司る重要な神経です。
この神経に強い圧力が加わったり、抜歯操作中に損傷したりすると、術後にしびれや感覚鈍麻、いわゆる麻痺症状が出る可能性があります。
特に今回のように、歯根の間に神経が入り込むように存在しているケースでは、無理に一塊で抜こうとすると神経に直接的な負荷がかかるリスクがあります。
さらに、片方の歯根は非常に長く、萌出方向から見ても取り出す角度が限られる状態でした。
親知らずの抜歯は、単に「力で抜く」処置ではありません。
むしろ難症例になればなるほど、力をかけないための設計が重要になります。
今回も、歯冠部と歯根部を慎重に分割し、神経への圧力を最小限に抑えながら少しずつ取り出していきました。
歯を細かく分割することで、骨や神経に余計な負担をかけず、必要最小限の侵襲で抜歯を進めることができます。
親知らずの抜歯において大切なのは、ただ抜けるかどうかではありません。
安全に抜けるか。
術後のリスクをどこまで下げられるか。
そして、患者様にとって将来的な不安を残さない形で終えられるか。
ここが非常に重要です。
特に下顎の親知らずでは、レントゲンだけでは神経との正確な位置関係が把握しきれないことがあります。
そのため、神経に近いと疑われるケースではCTによる三次元的な評価が不可欠です。
「親知らずが神経に近いと言われた」
「大学病院を紹介された」
「抜歯後の麻痺が心配」
そのような方は、まずはCTで正確に状態を確認することが大切です。
親知らずの難抜歯は、経験と診断力、そして無理をしない術式設計が求められる処置です。
当院では、紹介症例を含め、神経に近接した埋伏親知らずの抜歯にも対応しています。
不安がある方は、一度ご相談ください。
親知らずは、ただ抜く時代から、リスクを読み、設計して抜く時代へ。
安全性を最優先に、丁寧な診断と処置を行っていきます。



オヤアゴ院長ブログ
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監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
親知らず・顎関節症クリニック銀座 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。
〔所属学会・所属団体〕
歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会) インプラント認定医
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会