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「上顎洞炎」は歯が原因?耳鼻科から紹介となったケースについて

こんにちは。東京都中央区銀座5丁目にある
【親知らず・顎関節症クリニック銀座(通称:オヤアゴクリニック)】です。
当院は以下の3つに特化した歯科クリニックです。
* 親知らずの抜歯
* 顎関節症の治療
* アスリートのための歯科治療

先日に続いて上顎洞に関する話題です。

本日は、「耳鼻科で上顎洞炎と診断され、歯が原因ではないかと言われた」という患者様についてのお話です。
「上顎洞炎」と聞くと、一般的には耳鼻科の病気というイメージを持たれる方が多いと思います。
しかし実際には、歯の感染が原因となって発症する歯性上顎洞炎というケースも少なくありません。

耳鼻科から歯科へ紹介となったケース

今回来院された患者様は、耳鼻科にて右側の上顎洞炎と診断され、
「歯が原因の可能性がある」と言われたことで当院を受診されました。
レントゲンおよびCTを確認すると、右上の第二大臼歯(上顎7番)に大きな感染所見を認めました。
さらに、歯の根の先端付近から上顎洞へ炎症が波及しているような所見も確認されました。
上顎の奥歯は、解剖学的に上顎洞と非常に近接しています。
そのため、
* 虫歯
* 根尖病変(歯の根の先の感染)
* 歯周病
* 破折歯
などによる感染が、上顎洞へ広がってしまうことがあります。

「鼻の病気」だけではない上顎洞炎

もちろん、上顎洞炎の原因は歯だけではありません。
* 花粉症
* 慢性副鼻腔炎
* 鼻腔由来の炎症
など、耳鼻科領域の問題が背景にある場合もあります。
ただ、歯由来の感染が疑われる場合には、まず歯科的な感染源をコントロールすることが非常に重要です。
いくら耳鼻科で治療を行っても、原因となる歯が感染したままでは、炎症を繰り返してしまう可能性があるためです。

今回は抜歯で対応となりました

今回のケースでは、歯の感染が大きく、保存が難しい状態であったため抜歯となりました。
その後、耳鼻科にて上顎洞炎に対する追加治療を予定しております。
歯科と耳鼻科は別の診療科ではありますが、このようなケースでは互いに連携しながら治療を進めることが非常に大切になります。

親知らずでも上顎洞との近接はあります

当院は親知らず抜歯を専門的に行っておりますが、上顎の親知らずでも同様に上顎洞へ非常に近接しているケースがあります。
そのため、
* 抜歯後に上顎洞と交通する
* 一時的に上顎洞炎を発症する
といったことは一定程度起こり得ます。
ただし、必要以上に心配する必要はありません。
多くの場合は、
* 適切な洗浄
* 抗菌薬投与
* 経過観察
* 必要に応じた耳鼻科連携
を行うことで改善していきます。

「鼻の症状だけど、原因は歯だった」ということもあります

* 片側だけ鼻が詰まる
* 片側だけ頬が重い
* 抗菌薬で改善を繰り返す
* 耳鼻科で歯が原因かもしれないと言われた
このような場合には、歯性上顎洞炎の可能性も考えられます。
特に上顎の奥歯や親知らずは、上顎洞と非常に近い位置関係にあるため注意が必要です。
気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。



オヤアゴ院長ブログ
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監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
親知らず・顎関節症クリニック銀座 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。
〔所属学会・所属団体〕
歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会) インプラント認定医
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会