口が開かなくても親知らずは抜ける?|顎関節症と抜歯の関係を解説
こんにちは。東京都中央区銀座5丁目にある
【親知らず・顎関節症クリニック銀座(通称:オヤアゴクリニック)】です。
当院は以下の3つに特化した歯科クリニックです。
* 親知らずの抜歯
* 顎関節症の治療
* アスリートのための歯科治療
本日は「口が開かないけど親知らずは抜歯できるのか?」というテーマについて、実際の症例をもとに解説します。
顎関節症などの影響で「口が大きく開かない」「開け続けることができない」という患者さんは少なくありません。
その中でよくいただくご相談が、
「この状態でも親知らずは抜けますか?」
というものです。
結論から言えば、
ほとんどのケースで、開口量が少なくても親知らずの抜歯は可能です。
■抜歯できないケースとは?
ただし例外もあります。
・開口量が極端に少ない(ほぼ開かない)
・一瞬でも十分な開口ができない
・クローズドロック(顎関節が引っかかって開かない状態)
このような場合は、無理に抜歯を行うのではなく、
まず顎関節症の治療を優先する必要があります。
■今回の症例
今回の患者さんは、他院で虫歯治療を予定していたものの、
・開口の維持が困難
・2横指分の開口を維持できる時間が約2秒程度
という状態で、一般的な歯科治療が難しい状況でした。
ここでポイントになるのは、
「開口量」ではなく「開口維持ができるかどうか」です。

■親知らずの抜歯に必要な開口量
実は、親知らずの抜歯においては
大きく口を開ける必要はありません。
むしろ大開口してしまうと、
・周囲の筋肉
・頬の粘膜
によって視野が制限され、かえって抜歯が難しくなることもあります。
そのため実際の抜歯は、
・半開き〜やや閉じ気味の状態
・下顎を軽くずらしてスペースを確保
といった形で行うことが多く、
垂直的な開口量はそこまで重要ではないのが実際です。
■今回の治療結果
今回のケースでも、
・開口維持は困難
・途中で何度か休みながら開口
という状況でしたが、
左下の水平埋伏親知らずを問題なく抜歯することができました。
■まとめ
「口が開かないと親知らずは抜けない」と思われがちですが、
実際には多くのケースで抜歯は可能です。
一方で、
・顎関節の状態が重度
・開口自体がほぼ不可能
といった場合には、無理をせず
顎関節症の治療を優先する判断も重要です。
親知らずの抜歯は、単純に「抜く・抜けない」ではなく、
顎関節の状態や機能を含めた総合的な判断が必要です。
同じようなお悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。
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監修歯科医師
医療法人社団GRIT 理事長
親知らず・顎関節症クリニック銀座 院長
小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA
- 〔院長略歴〕
- 鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。
- 〔所属学会・所属団体〕
- 歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会) インプラント認定医
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会

