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抜歯中断からのリカバリー|歯根が残ったケースの実際

こんにちは。東京都中央区銀座5丁目にある
【親知らず・顎関節症クリニック銀座(通称:オヤアゴクリニック)】です。
当院は以下の3つに特化した歯科クリニックです。
* 親知らずの抜歯
* 顎関節症の治療
* アスリートのための歯科治療

今回は「他院で親知らずの抜歯が途中で中断となり、当院で引き継ぎを行ったケース」についてご紹介します。
親知らずの抜歯は一見シンプルに思われがちですが、実際には非常に繊細で、状況によっては難易度が大きく変わる処置です。
実際に当院には、抜歯途中で「これ以上は難しい」と判断され、ご紹介いただくケースが一定数存在します。

なぜ抜歯が途中で中断されるのか?

主な理由としては以下のようなものがあります。
・歯根が破折してしまい、把持が困難になる
・下歯槽神経など重要構造との距離が近い
・侵襲性が高くなりすぎるリスク
・麻酔の効果時間・投与量の制限

これらを踏まえ、「一度中止する」という判断は決して誤りではありません。
むしろ、無理に続行することで患者さんへの負担や合併症リスクが高まる可能性があるため、非常に重要な判断です。

一方で、稀に十分な説明がないまま処置が終了し、後日レントゲンで歯根の残存が見つかるケースもあります。
患者さん自身は「抜歯は終わったと思っていた」という状況も少なくありません。
その点、適切に専門医へ紹介していただける先生は、患者さんにとって非常に信頼できる存在だと感じます。

今回のケース

今回は近隣の先生から歯根が取りきれなかったということで先生と一緒にご来院されました。

CTで詳細に確認したところ、遠心側の歯冠部が顎骨内に入り込んでいる状態でした。
この状態では、歯根単独では除去できず、まず歯冠部の処理が必要となります。

実際の処置

1. 埋入している歯冠部を分割
2. 遠心歯冠部を慎重に除去
3. その後、歯根を安全に抜歯
というステップで対応しました。
また今回は、かかりつけの先生も立ち会ってくださり、患者さんへの配慮を強く感じる場面でもありました。

当院のスタンス

親知らずの抜歯は「どこまでやるか」の見極めが非常に重要です。
そして「無理をしない」という判断もまた、技術の一部だと考えています。
当院では、
・抜歯困難症例
・他院で中断となったケース
・神経や上顎洞に近接する高難度症例
などにも対応しております。

まとめ

親知らずの抜歯は、単なる歯を抜く処置ではなく、
解剖・リスク・タイミングを総合的に判断する外科処置です。
途中で止める勇気と、適切に繋ぐ判断。
そして、そのバトンを確実にゴールまで運ぶこと。
それぞれが揃ってはじめて、患者さんにとって最良の結果につながります。
お困りの症例がございましたら、歯科医師の先生方もお気軽にご相談ください。



オヤアゴ院長ブログ
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監修歯科医師

医療法人社団GRIT 理事長
親知らず・顎関節症クリニック銀座 院長

小嶋 隆三Ryuzo KOJIMA

〔院長略歴〕
鶴見大学歯学部卒 総合歯科
医療法人 麗歯会 加藤歯科医院 勤務
医療法人 UG会 多田歯科医院 勤務
医療法人 清明会 静岡リハビリテーション病院 非常勤 勤務
2013年 小嶋デンタルクリニック開設
2023年 医療法人社団GRIT 設立
2023年 コロンビア大学歯学部歯周病学分野所長兼准教授(1987-2015)、台北医科大学教授、学部長(2017-2023)ピーター・ワン先生の講座へ入局
2024年には、グローバルインプラントブランド「DIOインプラント」において、日本一の年間実績(症例数)を達成。
難症例や骨造成を伴うケースにも精通し、確かな診断力と精緻な技術で遠方からの患者も多く、信頼を集めている。
〔所属学会・所属団体〕
歯科医師臨床研修指導医
公益社団法人日本歯科先端技術研究所 インプラント認証医
BPS(精密義歯)クリニカル国際認定医
公益社団法人日本口腔インプラント学会
ISOI(国際口腔インプラント学会) インプラント認定医
日本顎咬合学会
日本スポーツ歯科学会
日本抗加齢医学会
日本歯科医師会